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☆4.8
ずっしりと重いモノ。
-----あらすじ-----
職を喪った博物館の警備員サムが、ボスと話をしようとし、誤って銃を発砲。たまたまその場にいた同僚に弾が命中。押しかけるマスコミ、渦巻く世論。果たしてサムの運命は・・・。
-----感想-----
実はこの映画、私が高校のときに(かれこれ7年以上前)地上波でやっていて、それ以来ずっと記憶に残っている衝撃的な映画です。本当に、ショックで1週間くらい引き摺ってしまった映画。マスコミの力の恐ろしさ、自覚の無い殺意の怖さ、世の中の歪んだ部分が題名にもごっそりと現れていて、本当に重くて考えさせられる映画です。もっと前に感想をあげようかと思ったんですが、当時の衝撃的な印象があまりに強くて、今まで中々見る決意になれなかったのです。という事で今回高校の時ぶりに再び見たので感想を・・・。というかネタバレを。
以下詳細な内容。
警備員の仕事を首になったサム。直談判に行くも館長には話すら聞いてもらえず。ただ、話を聞いてもらいたい、それだけの思いでライフルを見せ付けた。そうして脅しで打った一発が運悪くもたまたま居合わせた友人でもあり同僚のクリフに命中してしまう。そして偶然その場にいた取材人、マックスは特ダネと思い中継を始めてしまった。人質立てこもり事件にまで発展し、世間は騒然となる。
初めは名を上げる事しか考えていなかったマックスだがサムの人柄の良さに、彼を救いたいと思うようになっていき、何とか彼を救う為に世論に働きかけるが・・・。マスコミ各社は視聴率を狙い、また名声を上げるために巧みに情報を操っていく。一度は世論がサムに同情していたのもつかの間、どんどんとサムの味方は居なくなっていき、必死に奔走するマックスの想いも空しく、サムを許すと言った友人クリフまでもが死んでしまう。そして、妻が投げかけた一言、「サムに同情する人々に言ってやりたい!サムの家族が可哀相なら私の家族はどうなの!主人は死んだのよっ。」事態は急変します。大勢の非難が高まり、サムもついには人質を解放せざるを得なくなって、・・・。
人質全てを解放したサム。マックスが生気の無いサムに「警官に銃を下ろさせる。だから投降するんだ!」そう説得するも、彼は自らダイナマイトで死を選んでしまう。爆風に巻き込まれたマックス。彼を取り囲むのは取材しか脳にない報道陣だった。「彼は何故自殺したのですか?」「救うことはできなかったのですか?」その報道陣たちに、傷を負ったマックスが、この人殺しめ、そう叫びます。俺たち、全員がサムを殺したんだ!そうして、映画は終わりです。゜゜(´O`)°゜。。重い。暗い。。。
この映画の凄い所は、本当にズッシリと胸に重いシコリが残る事ですよ。視聴率しか頭に無いマスコミも怖いし、犯罪者って事で吊るし上げる世論も恐ろしい。本当に、肉を引き裂いてズタボロにするハイエナのようなマスコミの執念っておぞましいです。更に注目すべきは、初めはマックスの支持どおりに働いていた助手の女の子が、大手の放送局が来た途端手のひらを返したようにマックスの意思とは正反対の行動に出る所です。最後に爆風を受けたマックスにマイクを差し出して、特ダネなのよ。そう笑顔で囁くシーンなんてゾッとします。人間の奥深い闇の部分を如実に表した映画。名声の為に人の死なんて何とも思わない、その凄まじい欲の塊には寒気がする筈です。本当にこの映画は恐ろしくて、衝撃的なものだと思います(^_^;)。ぶっちゃけ、私、ここまで衝撃的だった映画は初めてだったりしますよ。高校の時に見てからずっとタイトルを覚えてたくらいだし、この映画ほど衝撃的なのもまだ出会ってないですねー。。
人によっては多少ダレるかもしれないですが、まぁオススメなのでお暇だったら借りてみるのも良しだと思います☆とにかく暗いし重い映画なので苦手な方は要注意ですよ。