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  • 2024-05-15
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青い棘

  • 2010-08-01
☆3.5
痴情のもつれ

-----あらすじ-----
パウルは労働者階級の内省的な青年、ギュンターは上流階級に育った奔放な性格。2人の境遇は対照的だったが、ともに全てが「一度に終わる瞬間」を探し求めていた…。(抜粋)

-----感想-----
実際にあった事件を題材にした映画。男性同士の恋愛的描画があるので要注意。
上に紹介したあらすじは微妙に違うです。「一度に終わる瞬間」を求めていたというか、「愛のために死に、愛のために殺す」、「愛が無くなった時には相手を殺して死のう」って事です。
ようは失恋?愛に対する希望の消滅?
まぁ、実際の事件はともかくとして、とりあえず映画の感想を。以下ネタバレ。



うーん。恋愛というより道楽映画に近いような。その中の退廃した空気に、気だるい雰囲気。俗に言う耽美系っぽい映画(笑)。というか二人の設定はいくつなんだろう?まぁ映画を作る上で色々制約もあるんでしょうが、結構老けた二人が主人公。しかし、意外に意外で格好いいです(笑)。何というか、この雰囲気に惚れたわ(●´艸`)。
ストーリーはというと。
パウルはギュンターの妹に恋をしていた。ところが彼女は恋多き娘。決して一人の男性に縛られたりはしない。何よりも自由を求め、束縛を嫌う少女だった。そんな彼女が現在付き合っている(?むしろ彼氏の一人?)男は、何と兄ギュンターの元彼!(現彼か?)ただの肉体関係かもしれない(笑)。しかし、ギュンターは彼を一途に想い、パウルは妹をひたすら愛していた。しかしそんな二人の純情を踏みにじるように二人は関係を結んでしまう。
ついに耐え切れなくなったギュンターは、パウルと二人で結んだ「自殺クラブ」のルールに則って、彼らを殺す事を決意するのだった。「彼らを殺した後に笑って自殺しよう」そういうギュンター、宣言どおり妹の彼氏を射殺し、自らの頭に拳銃を突きつけ引き金を引くのでした。
残されたパウルは・・・。
彼には出来なかったんだね。結局ギュンターが男を殺し自殺するのを見ているしか出来ず、裁判では銃刀法違反が下されるだけで、殺人については無罪判決が出る。裁判所で泣きじゃくる妹を見やるパウル、彼からは愛が消えてはいなかったという事かな・・・。

言ってしまえば、小悪魔的妹に翻弄される周りの愚かな男たちって感じでしょうか。兄さえ振り回されている感。しかしお兄さん、可愛いな~(笑)。普通にツボりました♪ でも凶行に至るまでの過程が、どう考えてもアブサンのせいとしか思えない(;´д` )。正常な思考過程だったらそうまでいかなかったのではないだろうか、とか考えてしまうくらいには、ガブガブ飲んでましたよ。
そしたらアブサンって、麻薬とかそれ類かと思ってたんですがお酒のようですね。アルコール度標準で70前後とかおそろしや~。成分に幻覚作用があるみたいで一時禁止されたようです。というかそれが許容範囲なら現在でも手に入るっていうのがびっくり。普通に禁制品かと思ってた(°д °;) 。まぁ、飲んでも幻覚作用でないくらいの微量なら確かに問題ないかもしれないけど。。。

中々、楽しかったです♪ 男同士の痴情のもつれ、抵抗無ければどうぞ♪(笑)
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イルマーレ

  • 2010-06-25
☆3.4
中々楽しい

-----あらすじ-----
湖畔にある家をきっかけに、奇妙な文通が始まった。それは過去、そして未来からの手紙だった。

-----感想-----
昔あった世にも奇妙な物語のお話を思いだします(笑)。あれと同じ感じの設定かな。
ポストに手紙を投函した所、相手から返事が。それは未来からのものだった。という感じにストーリーが展開。もう冒頭から、未来から来た手紙という事が分かってます(笑)。
早い。以下ネタバレ注意。



恋愛ものなので、詳細なネタバレはおいといて。とりあえず時間軸をテーマにした物は大体、歪が生じるよね。過去で何か起こせば未来に繋がってる訳で、そうしてしまったら、まずいんじゃないか、とか。色々思わざるを得ない。
ストーリー内でも、冒頭で人が車に跳ねられ死んでしまった事に主人公の女性がショックを受けるんですね。それをきっかけに湖畔の家に行くんだけど、、最後のシーンで、(以下ネタバレ)

つづきはこちら

俺たちステップブラザース

  • 2010-06-20
☆2.4
おばか映画。

-----あらすじ-----
母が、父が、再婚することになった。それにより義兄弟となってしまった二人の40前の男!
全くソリの合わないダメダメな彼らが巻き起こすドタバタ騒動に、離婚の危機が。家族の幸せを取り戻す事ができるのか。

-----感想----
おばか映画ですが、サクセスストーリなので、見ていてほんほかします。しかし非現実的なのは、しょうがない(笑)。
割と、というか、かなり下品かな。しかしおばか映画って言ったらこのくらいは許容範囲かもしれない。ゲイネタはコメディとして結構ウケるのかもね(笑)。そういうネタが多いので、苦手な方はスルー。
そんなで以下ネタバレ(?)


仲の悪い二人ですが、実はどちらも共通の趣味があったりと似た部分が多い。初めはソリがあわず喧嘩ばかりですが、次第に互いを信頼するようになっていきます。しかしいつまでも甘やかしては貰えないのが世の常。
仕事もせず、家で食っちゃ寝の生活を送る二人に、「働け」、「出てけ」と試練が襲いかかります。いきなり働けって言っても当然無理な訳で。・・・。
就職は出来ない、何をしても失敗する、子供にまで苛められる二人(笑)。
持ち前の技術で、会社を興そうとしますが、そのPV製作に父親の夢でもあるヨットを破壊したのは大きかった。そのせいで、両親は離婚し、折角仲良くなった義兄弟はバラバラに。。。

このままではいけない。
その境地に至ってようやく彼らも目を覚ます。(というか、こんなに簡単に人並みに戻れるのはどうだろうかね。)
そして会社の企画で催したパーティーで、再び再会する家族。すっかり昔とは変わってしまった二人の息子に、各々(父、母)が、何か違うとでも思ったのか。どこかさびしげ。
そんな折、招待していたバンドが客からブーイングを食らい、パーティーはあわや失敗に追い込まれます。あれほど自立しろとか言いまくった父親が、「昔のお前を思い出せ」みたいな事を息子に言って、急き立てます。いなくなった代わりにバンドをする事になる息子たち。それこそが彼らの持ちえる長所でもあった。
天使のような歌声(という設定。笑。最後にはガラスが割れる演出まで!)で、人々を魅了する母の連れ子である息子と、神業のようなドラム叩きで、観客を盛り上げる父の連れ子である息子。二人の力で、パーティは無事に成功を収めるのでした。その後。二人のダメダメダメダメ息子も、世に成功しているのでした。そしておばかな所は逆戻り(笑)。いや。こんなので成功できるのかなぁ?とかそういう突っ込みはしてはいけないのがおばか映画なのだ☆

まぁ、極度に下ネタ過ぎず、割と万人受けはしそうかな~?そこまで面白い映画でもないので、コメディを見たい人は別を探したほうがいいかも。どちらかというと人間模様とサクセスストーリーがメイン。。な気がします☆


情愛と友情

  • 2010-06-20

☆2.3
暗い

-----あらすじ-----
貧しい生い立ちのチャールズは入学したオックスフォード大学で貴族の息子セバスチャンと出会う。彼と親しくなり事ある毎に誘われるように。そして出会った彼の妹ジュリア。厳格な信仰の元、抗いながら生きる二人の兄妹、彼らを救いたいと思うチャールズだったが…。(公式より一部抜粋)

-----感想-----
いつも利用してるサイトにあらすじが無かった!! ので、DVDオフィシャルサイトから抜粋してきました。実は見たのが相当前で、しかも、途中で停止状態のまま、今日です。なのでかなり内容を忘れつつも、紹介。
途中で中断してしまうくらいには退屈で、身勝手なお話。(個人的にはそう感じました)
以下ネタバレ。
(男性同士の恋愛的要素あり。要注意)

貧しいチャールズと裕福なセバスチャン。どういう風の吹き回しか、セバスチャンが彼に興味を持った事から悲劇は始まる。元々同性愛的な気があるセバスチャンはチャールズにどうやら惚れてるようで、何かとお屋敷に招待したり、親交を厚く求めます。それに満更でもないチャールズ。
しかし二人の友情も長くは続きません。彼と妹を取り巻く、厳格な信仰。母に厳しく仕付けられたプチトラウマかな。二人はそこから抜け出せずにいます。チャールズはそんな複雑な事情を知るにつれ、彼らを助けたいと思うように。
同時に、妹のジュリアに惹かれていくのでした。
うーん。セバスチャンとなぁなぁにしておいて、その場の勢いでジュリアにキスしてしまうのはどうか。また運悪くセバスチャンが目撃してしまうのですが、余りに憐れ。しかもその後、セバスチャンは益々酒に溺れてしまう。結局、信じていた者に裏切られた格好になり、セバスチャンは、自暴自棄に。
一方ジュリアは、厳格な宗教の教えがあるので、チャールズの気持ちにはこたえられず。嫌々別の男と結婚してしまいます。
何と言うか。この兄妹がどうこうというよりも、主人公の、チャールズの優柔不断な所がもやもやする(笑)。見ていて何をしたいのか分からない。そもそも何が目的なのかも分からない(笑)。二人の兄妹を助けたいと思ってるのかも分からない(笑)。どうしてか、チャールズが凄く身勝手な人に映ります。映画中では一応親切な優しい人という設定みたいですが、煮え切らないな~。

結局、バラバラになってしまい、チャールズもその後は付き合いがなくなってしまう。数年後、画家として成功していたチャールズの下へ再び彼らから招待が届きます(理由は忘れちゃった。なんだっけな)。
セバスチャンはどうやら、家を飛び出たようで、ジュリアは未だに信仰に縛られたまま。結局しがらみからは抜け出せないのだろうね。最後には、二人で逃避行しようと家を出ますが、病気の父が慌しく屋敷へと戻っていくのを見て、振り出しに戻ってしまう。(父は離婚して別居中だった)。
死に逝く父親は神を信じていない。チャールズは神も信じていない彼に、神父を呼ぶのは良くないとジュリアに言うも、信仰に厚い彼らは聞く耳を持たない。最後に、「神を遠ざけた自分をざんげしなさい」みたいな事を言われ、息も絶え絶えの父親が下した決断は、娘ジュリアの為に信仰を示したのでした。
ジュリアがね、「私の罪を許して父に印を切らせてください」みたいな事を祈ってるのね。それを(おそらく)聞いた父親が娘のために、したんだろうな。それを見たチャールズは、信仰からは逃れられない現実を実感するのでした。
彼女は、宗教からの自由は得られなかったんだね。
最後は、屋敷から家人がいなくなるというシーンで終わってました。結局何も出来ず、何も変化せず。って所かな。チャールズが一つの貴族の終わりを見つめる映画、、、って感じかしら。
そんなで、恋愛要素は少なく、せつなさもなく、身勝手さがあり、信仰というしがらみに縛られた兄妹の苦悩の末路、という映画です。あまりBL的要素も期待せず、割と平均的に暗いし展開遅いので、覚悟が必要な映画かもしれないです(;´д` )。
 

バニラ・スカイ

  • 2009-12-16

☆3.8
こ、れ、は(笑)

-----あらすじ-----
トムクルーズ主演。トムクルーズ扮するデヴィットは、ジュリーという美しい彼女がいた。ところが女たらしのデヴィットは、ある日パーティーで見かけた女性に一目ぼれをする。富もあり、顔も良いデヴィット。何もかも恵まれた彼の人生は、ある日を境に一変した。なんと、嫉妬に狂ったジュリーが、デヴィットを乗せた車ごと橋から落ちてしまったからだ。そこから始まる悪夢のような恐怖、次第にデヴィット自身さえ何が真実か分からなくなっていく。

-----感想-----
友達に映画の内容を聞いた時に、記憶が曖昧だった為、「サスペンス」と聞いてました(笑)。そんなでサスペンスか~と思いつつ、ハラハラシーンを期待してみてたんですが、全然ほのぼの映画でした(・∀・)ノなので、格好いいトムクルーズは堪能できるし、見終わった後は、元気になれる映画なので、良いです☆
内容はちょっと、オチを言ってしまうと、「えぇ~・・・。それあり?」みたいな感じかな。まぁ、とにかくトムクルーズ格好いいので、若干評価甘め(●´艸`)。
以下ネタバレ。



デヴィットは若い頃に父親が営む広告会社を相続しているため、お金に恵まれていました。遊びでジュリーと付き合っていた所、ソフィアという女性に一目ぼれ。彼女といい感じになるのですが、嫉妬に狂ったジュリーが、「私をセフレと言ったらしいけど、本当なの?」と怒り、デヴィットを車に乗せたまま、橋から飛び降りてしまいます。それにより、ジュリーは死んでしまう。デヴィットは、足や手に怪我を負い、顔は醜く傷ついてしまう。
「これは役員たちの陰謀だ」そう言うデヴィット。親友や彼女も、彼を見て、避けるように冷たく接してきます。

酒場で酔いつぶれ地面に倒れるデヴィット、翌日、彼の元へソフィアが戻ってきて、「私が悪かったわ」そう言って部屋へと連れて行く。醜い彼でも、彼女の愛は残っていたのです。
手術を受け、顔が完全に元通りになると、元の平穏を取り戻したように幸せな日々が。。。
ところが、ある日、ソフィアが死んだはずのジュリーに成り代わっているのでした。「ソフィアはどこだ」そう叫んで彼女を縛り上げ責め立てるデヴィット、警察を呼ぶと、逮捕されるのは自分だったのです。
何とデヴィットが暴行を加えたのは、親友の彼女のジュリーで、ソフィアはすでに死んでいるという。そこからは、何もかもが崩れていく。彼女がソフィアなのか、ジュリーなのか分からず、デヴィットはついに彼女を殺めてしまう。
警察で取り調べを受けていたデヴィットは、自分がそうなってしまった原因が、夢を見させる組織エリーの仕業でないかと思い、鑑定員(精神鑑定?)と一緒に調査に赴く。そこで驚愕の事実が明かされるのでした。

この映画、私は統合失調症とかそういう類の話かと思ったら、全然違いましたね~(笑)。
その組織は人間を冷凍保存させ、永遠のリアルな夢を見させるというもの。デヴィットは夢を見ているのだと彼らは言う。酔いつぶれたデヴィットの元にソフィアは来ず、彼は薬物自殺をしたのだと。リアルな夢が始まったのは、酔いつぶれた所からだ、と言い、悪夢を見るのは潜在意識が介在しているかららしい。
彼らは、夢から覚め、現実の世界に戻るか、こちらにとどまるか、選択を迫ります。。。そうして、デヴィットは現実へ戻ることを選ぶのでした。漠然と恵まれた環境の下で、ただ生きてきたデヴィット。彼は、「生きたい」という、自分の希望を見出すのでした。

そうして、「目覚めて、デビット」という女性の声と共に、意識が覚醒する。デヴィットは長い夢(悪夢?)から目覚めたのでした。
。。。。という事で、映画はおしまい。

どこからが夢だったのか、余韻が残って楽しい映画です(笑)。後半の夢を見させる組織はもちろん、デヴィットの夢なので、本当の話ではない。
デヴィットが酔いつぶれた場所が一応夢の開始らしいですが、その後の自殺を図った後、こん睡状態になったのか、それとも、もっと前で、車で突っ込んだ部分からこん睡状態だったのか。どっちだろうねぇ。それによっては、ジュリーは生きてるのかなぁ?(笑)。最後の声はジュリーだったのかしら?現実にはソフィアとは1度しか会ってないっぽいし、あれがソフィアの声とは思いにくいけど・・・。

この映画、人生は挫けずに進めば、いい方向に進む、とかそういう感じの映画なので、ちょっとほのぼのする映画です。最後に目覚めるシーンは、本当の意味でのデヴィットの人生の始まりじゃないかなーと思うと、素敵ですよね(笑)。ちょっと裏を返して、再び悪夢が始まったというニュアンスだったら、これはこれで楽しいですが(笑)。。。
まぁ、とにかくトムクルーズ格好良い(*´∀`*)

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