☆2.5
幽霊?妄想?現実?
-----あらすじ-----
『ゴースト/ニューヨークの幻』のデミ・ムーア主演で贈るサスペンススリラー。息子の溺死、夫との離婚と立て続けに不幸に見舞われた作家・レイチェル。新しい生活を求める彼女だが、その周りでは超常現象が頻発し、更に死んだ息子の霊が現れて…。(抜粋)
-----感想-----
ネタバレすると、一気につまらなくなる映画。なので、見る予定の人は要注意。
以下ネタバレ。
作家レイチェルは、息子と遊ぶ約束をしていた。しかしその約束を破り、目を離した隙に息子が溺死してしまう。その罪悪感を引きずったまま、家を引き払い引っ越しする。そこで、アンガスと名乗る青年と出会い、新たな一歩を踏み出すかのように思えたが、島で出会った女性に、「隣に息子がいる」と言われ恐怖を抱くように。生活の中に潜む息子の影、自分を殺しにきたのではないかと怯える。
というか息子に怯える母親って・・・(^_^;)。。
しかもさらには。
島民は、アンガスは7年前に死んだというのだ。
レイチェルが彼と過ごした痕跡はなく、初めから誰もいなかったかのように彼の家も人がいない。「確かにいた」というレイチェルの言葉を誰も信じようとしない。唯一の親友に助けを求めるが、目の前にいる筈のアンガスを彼女は見ることができず、なんと刺されてしまう。
慌てて、島民に助けを求めるレイチェル。再び灯台に戻った時には遺体もろとも消えていた。
彼女は本当に幽霊に恋をしてしまったのか。
何となくお察しの方もいるかもですね。
レイチェルの友人の何とも性格の悪そうな顔。初めから臭いな~とは思ってましたが(笑)。
実は、友人とレイチェルの元旦那が仕組んだ罠。レイチェルを情緒不安定に仕立て上げ、自殺に追い込み(自殺に見せかけ殺害し)、契約金400万ドルを得ることが目的だったのですね。
アンガスは、レイチェルの友人が頼んだまったくの別人で生身の人です。
この映画を見て、何よりも痛感するのは、なんて交友関係に恵まれない人なのか(笑)。唯一の友人にすら騙され、夫にまで嵌められ、大して付き合いのない島民の方が心配してくれたりと遥かに優しい(^_^;)。
まー、それはそうと。
自分の見たのは妄想かと自宅へと戻ったレイチェル。そこには、遺書がタイプされていたのでした。何者かが(元旦那)後ろからレイチェルの口を塞ぐ(睡眠薬)。気を失ったレイチェルは船に乗せられ、溺死させられそうになる。足に鎖を巻かれ、池に捨てられるんですが、息子の幽霊が助けてくれるんですね。息子は、実はレイチェルを殺そうとしてるのではなく、危険を知らせようとしてたんです。(というか、なぜ幽霊になると予知能力が備わるんだろ・・・。)
足を縛る鎖が運よく、水面に。溺死を免れたレイチェル。友人と旦那の後を追います。
でも、旦那に殺されそうになる。灯台に逃げ込んだレイチェル。そこに、アンガスが現れます。これ、どっちのアンガスだろう。本物?それとも偽物?映画の中では、本物のアンガスのようなセリフをいうんだけど、でも偽物アンガスがレイチェルに惚れて、彼女を助ける為にアンガスを装って、旦那を殺したんじゃないかと思うんですが・・・。というのも、最後のシーンで、アンガスは自殺するんですが、遺体が残ってるのね。ということは幽霊でなく生身の人間。つまり偽物アンガス?とか思わない?
そうこうして。事件は一件落着。
レイチェルはようやく、息子の死と向き合うことができるのでした。
ホラーというよりも、ほのぼの映画かな~。息子を亡くした女性の苦悩と、人々の醜い欲。
死を乗り越えるまで。幽霊と、現実と。丁度よい混ぜ具合でどっちもありな所が逆に良かったです☆
中々よい映画だったと思います(・▽・)
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