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  • 2025-01-16
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BOY-A

  • 2010-08-01

☆2.8
更生

------あらすじ------
『ダブリン上等!』のジョン・クローリー監督、マーク・オロウ脚本コンビが贈るドラマ。かつて‘少年A’と呼ばれた青年が出所。彼はジャックという新しい名前を手に入れ、ソーシャルワーカー・テリーのサポートを受けながら新たな生活を始めるが…。(抜粋)

-----感想------
殺人を犯してしまった少年A。彼の出所後を描いた映画。
以下感想。ネタバレ含む。



別に親の虐待に合っていたとかそういう訳でも無さそうですが。クラスで苛められていた少年エリック、彼はある日、やんちゃな少年に出会う。それが運命の分かれ道だった。次第に学校に行かなくなり、彼とばかりつるむように。
うーん。。。やんちゃな少年は、性的虐待に合っていて、多分両親からも虐待されているので分かるんですが、エリックが人を殺すほど病んでるとは思えないんだけどな~・・・。しかしここで殺しておかないと、彼の出所後の実は優しくいい青年という設定が生まれないからかしら。いあ。悪い意味でなく、必ずしも更生が成功するとはいえないじゃない?残虐なら残虐なだけ、更生は難しいと思うのね。なのにこの少年A=エリック=ジャックは、凄くいい青年で、凄く感情豊かだし、やさしいっていう設定なの。何か根本的に間違ってる気がしてしまう。繊細でやさしいが故の、幼少期の凶行?そういう事を言いたいの?残虐犯で更生なんてまず無理だろう。だって根本的に精神病んでる。軽犯罪とかならまだ分かるんですよ。不良少年が一時的にぐれてした凶行とかなら。しかし・・・。
一応映画の設定では、ひどく残虐な方法で少女を殺したらしい。「悪魔少年出所」とか新聞の見出しに大々的に書かれるくらいなのだから、相当の残虐事件だったんでしょ。刑務所期間も10年とかですよ。少年事件で。相当だよ、これ。それをしちゃったのがやんちゃ少年なら分かるのだよ~。川でウナギ釣って殺しちゃったりね、万引きをエリックに指示したり、主犯じゃない?なのに、少女を殺したのは、エリックなんでしょ?(カッターを握り締めるシーンがあった。)殺すまでもいかなくても、見ていた?というか見ていただけでそんな重い刑は宣告されんだろうし。
相当の事件だと思うのだ。その上。エリックは刑務所にいる時に、「唯一の仲間で、友達」だったやんちゃ少年がリンチにあって、首を吊られ殺された場面を目撃してる。こんな悲惨な状態で、出所後にあんなに更生できるものなのだろうか。何か色々釈然としない。そんなに心根が優しい少年なら、人を殺したり出来ないと思うんだけどな~・・・。それも、何度も書くけど残虐事件の犯人。
いあ。私は犯罪者が更生する事に批判的な訳じゃないですよ。別に更生できる人はできると思います。ただこの少年の場合に更生は本当に難しいと思うんです。その設定が何かひどく違和感を覚えるというか。。。
まぁ、更生うんたら書いても切りが無いので先に進みますが。

少年Aは更生して、(・・・更生してっていうより、元々心根優しい良い子だったと言った方がいい。)、職場でも上手くやって恋人もまで作る。新しい人生を万事上手くいっているかのようだったが。ソーシャルワーカの息子が父親が彼ばかり構うのを嫉妬し、新聞社にリークしてしまう。全てが暴かれてしまったジャック。恋人からは別れを告げられ、職場の友人からは罵られる。逃げ場も失い、彼が取った方法は・・・。
自殺する事だった。

優しく励ましてくれたソーシャルワーカーに、友人だった彼に謝罪と感謝の言葉を、残し・・・・。
結末は分かりません。自殺しようとするシーンで映画は終わり。しかし、してしまうのだろうね。結局、人を殺すの周りの人間。更生しようと必死に未来を求めた彼は、一瞬にして全てを奪われ、過去からは逃れられない。まぁ現在ではあんなに大々的に犯罪者扱いしないだろうけどね。ちょっと昔では割とあったんだろう。出所後の少年をいかに救う事が出来るかの難しさ。結局犯した罪が大きければ大きいほど、やり直す事が難しくなっていく。更生しようとする犯罪者を更生させまいとするのは、周りの人間なんだよね。だから、私が「更生出来るとは思えない」とか思ってしまう事も、よくない事なんだろう。それはわかっとるが。だが、実際問題、出来ないと思うんだけど(笑)。事実、性犯罪の再犯率は高いらしいですよね。何割か忘れたけど、相当の高さだった筈。性犯罪者の多くにはDNAレベルで欠陥があるという話も聞いた事あります。本当かは知りませんが(笑)。
それにさ、実際に職場で隣に座ってる人間がバラバラ殺人の犯人だったらどうする?正直怖いですよ(笑)。いくら更生した、私は10年刑務所で務め上げた、とか言われても、やっぱり恐怖心というのは人間に備わった本能です。取り払えないというのが本音だと思うな~。
まぁ、それを言ってしまうのはいけないって事なのかな。そういうのを知った上で、対等に接する、そんな事が出来るのが望ましいのかもね。その人をどこまで信じられるか、って事なのかもしれないな~・・・。
いやはや、怖い(笑)。

どっちにしろ、この映画のように、「少年Aはこいつだ」って取り上げる事は大問題だよね(笑)。それはいかん。静かに見守ってあげるのが、更生した彼への第一歩なんだろう。たとえ犯罪者でも何かしらの理由あっての犯罪者、って事もあり、全ての人が更生する可能性を持っているのだから、一概に「犯罪者」のレッテルを貼っちゃいけないんだろうね。難しい所だけど。。。

少し話しは変わってしまうけども。
どう考えても悪質な、明らかに更生なんてしない犯罪者っていると思うんだけどな~・・・。人を殺しておいて、それも残虐にむごたらしく殺しておいて、「更生の可能性があるから」とか、・・・。その犯罪者に未来を授ける事にどれだけの意味があるんだろう。死刑はともかくとして、普通に無期懲役でいいと思ってしまう。人を殺す=自分を殺すくらいの覚悟でやるべきじゃなかろうか。それが対等だと私は思ってしまいます。駄目ですね(-"- ;)。まぁさ、ひどい虐待にあってたとか、そういう殺すだけの理由っていうの?そういうのは同情の余地があるけどさ~・・・。

何というか。映画の話とずれちゃうけど。前に授業で取った少年の権利の授業で、少年Aがひったくりをしたんだけど、自転車に乗ってた主婦が一人はこけて軽症、もう一人はこけて腰の骨折って、今でも後遺症が残っちゃった事件があったのね。その少年の被害者に当てた謝罪文が両方まったく一緒なんですよ。中3だったかなぁ。頭が無い訳でもないだろうに。私はそれを見て、少年院短期が相応しいって書いたんだけど、そしたら、「少年の権利」の授業なだけに(笑)、えらく不評だったみたいです(;´д` )。採点した先生がまた、その事件担当者だったというのもあるけど、私とは根本的に合わなかったんだろうね(笑)。後で知ったんだけど、基本的に少年院に送られるのは強盗致死とか凄い重い罪ばっからしいです。というか更生の可能性があるからこそ、少年院短期が相応しいと思ったんだけどな~。二度保護観察受けてて、事件起こしたのも観察中で、結局両親は全然駄目って事でしょ。まったく被害状況の違う、それも下半身痺れっていう後遺症が残っている女性もいるのに、謝罪文が同じで、しかも結論が保護観察ってちょっと軽すぎると思ってしまったヽ(  ̄д ̄;)ノ。そう思う私が厳しすぎるのかなぁ~。
そういう事でしか吐き出せない少年もいるという事はわかるが。反省してないとしか思えない。少年の内にやってしまえ?私が中学の時は「人殺すなら今のうち。。」って言葉さえ流行ってたくらい((°д °;) エ!?)、人の死に無頓着だと思うのだ。それが少年期なのではなかろうか。
ちょっと言い過ぎたけど、まぁ加害少年も別の側面では被害少年なんだ。だからそういう少年を無くす事が一番の成すべき事であって、彼らのした罪をどうこう言った所でね・・・。きっと。うん。でも少年に肉親を殺されたら?そう思うとやはり、誰だってやりきれないというのが本音だろうね。少年に対する命の教育が足りないのかなぁ~。

まぁ、何でこんな事をズルズル書いているかというと。これが脳裏にあるからなのだ。
残虐事件ゆえ、リンク先要注意。
 

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