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  • 2024-05-18
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趣味の問題

  • 2008-09-18
☆3.8
深すぎる愛。

-----あらすじ-----
男同士の恋愛物です(・・・ミステリー?)
放心状態のまま心を閉ざしてしまったニコラ。関係者たちが彼に起こった悲劇を語り始める……。洗練された趣味を持ち美食家として知られる実業家フレデリックはある日、レストランで働く青年ニコラに出会う。彼の感性に惚れ込んだフレデリックは専属の試食係としてニコラを雇う。彼は常にニコラを帯同し、自分の趣味を徹底的に教え込む。やがてそれは食事だけにとどまらず、どんどんエスカレートしていった……。フィリップ・バランの小説を映画化した心理サスペンス。 (抜粋)

-----感想-----
あ。サスペンスでしたか(笑)。私の脳内では普通に恋愛ジャンルに分類されてました(笑)。これ予想外に面白かったです。過去と現在が同時進行して進むのでちょっと初めは理解しにくいんですが、観ていくうちに、どういう風に変わっていったのか、分かってきます。観終わった後に、もう一度初めから観たくなる映画でした。
ところで、この映画、絶対サスペンスじゃなくて恋愛だと思うんだが・・・!
以下ネタバレ。




フレデリックの味見役として破格の報酬で雇われたニコラ。初めはおかしな男だと思いながらも、次第にフレデリックに惹かれていく。ある日、ニコラは研修という名目でフレデリックの別荘へと連れて行かれた。そこでは恋人に電話する事も許されず、断食をさせられる。そして、幾日ぶりかの食事には毒が入っていたのだった。というのも、フレデリックが嫌いな魚とチーズをニコラにも嫌ってもらおうというもくろみだった。激しい腹痛と吐き気に襲われるニコラだが、その真実を知っても彼の味見役を辞めることはしなかった。苦楽を共にし、徐々に距離を縮めていく二人。恋人の咎める声もニコラには届かなくなっていた。恋人(女の人)といる事では感じる事ができない喜びを味わうニコラ、考え方も、趣味も、味覚さえ。全てを共有したいニコラとフレデリックの繋がりはやがて破滅を迎えるのだった。
フレデリックが足の骨を折った事で、心配するニコラに、「お前は歩けるじゃないか!私とは違うんだ!」そう怒鳴りつけるフレデリック。思いつめたニコラはついに自ら足の骨を折ってしまう。それを知ったフレデリックは、「何でも味見役が先じゃないと意味がないんだ」そう言って、ニコラに別れを告げます。やっぱり、自分のせいでニコラが傷つくのを見たくなかったのか、彼の目指す完璧な関係がどんなものかはちょっと判断つきかねますが、私は勝手にそう判断(笑)。泣く泣くニコラを手放すフレデリックに涙。
傷つき、精神が壊れてしまったニコラはしばらく精神病院へと。退院したニコラを出迎えるのはかつて酷い扱いをしてしまった仲間たちだったのでした。早速ニコラの退院を祝って快気祝いをする彼らの元へ一本の電話が入ります。また元通りいい関係を築いていけそうな、そんな時の出来事でした。「会いたい」と告げるフレデリック。ニコラは。。。。
行ってしまうんですね。やっぱり愛の力。。(おい。。)
フレデリックの元へと行くニコラ。彼から復縁を迫られ、拒絶します。だけども。
やっぱり拒絶し切れないニコラ。このままではどこまでも堕ちていくと思ったのか。二人の愛の行く末には破滅しか無かったのね。
酒に酔ったフレデリックのいる風呂場へと現れたニコラの手には刃物が・・・・・。。。
それを見たフレデリックは何故か笑み。ニコラに殺して欲しかったのか、何でも味見役が最初にしないといけないのです。まさに究極の愛(違う・・。)。

まぁ、そんな訳で、ニコラは再び精神的に崩壊してしまったというお話なんですが、二人とも気の毒で仕方ないんだけど、何だか、とても深い愛(?)を二人の間に感じました(笑)。まさに性別を超えた魂同士の触れ合いです。この二人、お互いに縛り、求め続けて、想いが強すぎて破滅しちゃうしか無かったんだと私は思ったんだけど、実は全然違うのかも(笑)。
ところで、恋愛云々を抜かすと、フレデリックは極度の潔癖症だった。そして自己愛の人間だった。つまり自分とそっくりのニコラしか愛せない。=恋愛じゃなくてただのナルシスト?が一人の男を自分好みに仕上げたという見方も出来る(笑)。その行く末が破滅。
どっちにしろ。
ニコラとフレデリックには魂のつながりがあったのは確かだ(*´∀`*)♪ラブラブ♪
中々奥が深くて面白い映画でした。男同士の恋愛もの(?)にしては品が良く、丁寧に作ってあるので、苦手な人でも見れると思いまーす☆
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