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  • 2024-05-07
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プレステージ

  • 2011-01-11
☆3.2
二人の駆け引き

-----あらすじ-----
19世紀末のロンドンを舞台に、互いに激しいライバル心を募らせる2人の天才マジシャンの壮絶な確執とその顛末を幻想的かつトリッキーに描いたミステリー・サスペンス。2人の天才マジシャン、ロバート・アンジャーとアルフレッド・ボーデンは、互いを尊敬しながらイリュージョンの腕を競い合っていた。しかしそんなある日、アンジャーの妻が脱出マジックに失敗して命を落とす。彼女の縄を縛ったのがボーデンだったことから、アンジャーはボーデンへの復讐を誓う。やがて、驚異的な“瞬間移動”のイリュージョンでロンドン中を熱狂させたボーデンに対し、アンジャーはその秘密を盗み出そうと助手のオリヴィアをボーデンのもとへ差し向けるのだが。(抜粋)

-----感想-----
久しぶりに見た映画のせいか、甘い評価かも。評判はあまりよくない気がしたので、どうかなと思ったけど、個人的には結構いけました(*´∪`*)ノ
以下ネタバレ。顛末を書くと見る気が失せる可能性大なので、見る予定の人は注意。



あらすじの抜粋元で、登場人物の名前がちゃんと書いてあるのはいいね!名前を忘れちゃう私にはとても助かる(笑)。
場面は裁判のシーンから始まります。
偉大なるダントンの名で知られるマジシャン、アンジャーが脱出マジックで死亡し、その容疑者としてボーデンが被告席にいます。一体何が起こったのか、そういう流れで回想シーンがスタート。

ボーデンとアンジャー。二人は若い頃から競い合って技術を高めていったんだけど、あらすじにあるようにアンジャーの奥さんが脱出マジックの時に失敗して死んじゃうんだよね。マジック披露の前に、二重結びの方がいい、いや、一重じゃないと危険だ、と言い争っていた訳だけど、その危険な方の二重結びをしてしまったのではないか、アンジャーはそう考えます。しかし結んだ当の本人であるボーデンは、「すまない、覚えていない」の一点張り。ボーデンに憎しみを抱き復讐を誓うアンジャー。
ボーデンがマジックを披露している舞台に観客を装って現れ、危険な銃弾掴みを披露する際に、わざと失敗さえてしまう。ボーデンはそれにより指を失ってしまう。
それに怒りを覚えたボーデン。
今度は、アンジャーの大事な大舞台で、はとを消すイリュージョンを魅せる際に、観客を装い鳩を殺してしまう。アンジャーはスポンサーから見放され、マジシャンとしてどこからも雇われない状況まで追い込まれてしまう。
益々憎しみを覚えていくアンジャー。まるで何かに取り付かれた様に、ボーデンを敵対視していきます。

この映画。何が見にくいって、場面が全体的にあっちこっちしちゃうんだよね。二人を焦点に当ててるせいか、どっちがどっちか分かりにくいし、過去の話が前後したりして少し混乱する。

まぁ、次第にミステリーじみて、話もマジックから少し外れて非現実的になっていくんですな。
ボーデンの新作のマジックは「人間瞬間移動」。扉に入って次の瞬間別の扉からボーデンが現れる。それを見たアンジャーは敗北感を味わい、何としてもそのマジックの種を知りたがります。そして助手で恋人でもあったオリビアをボーデンの元へ送り込む事に。
アンジャーの思惑通り、オリビアはボーデンの日誌を盗みアンジャーに手渡す。そこに種があるのではないかと暗号で書かれた日誌を読み解く旅に出ます。しかし、それは全てボーデンのたくらみで、そこに記された「ステラ」という名はただの餌に過ぎず、日誌の最後には「オリビアがお前を殺し、愛を証明してくれるだろう」と記され、まんまと彼に嵌められただけだった。
怒り狂い科学者であるステラの元へと向かうアンジャー。彼はそこで信じがたい『技術』に直面するのでした(笑)。
まぁ。ちょっといきなりぶっとんだ展開で、科学者のステラが人間をコピーする技術を生み出してたんだよね!アンジャーはそれをマジックに使い、何としてもボーデンを見返したいと考える。
そして、帰ってきたアンジャーは、「新、人間瞬間移動」と題しその技術を使ってマジックを披露し満員の大喝采を浴びる。舞台に行ったボーデンは、どうしても仕組みが分からない。アンジャーの種を突き止めようと、舞台裏へと行った時だった。


水を張られた脱出マジック用の水槽にもがき苦しむアンジャーの姿が。

(※アンジャーの披露したマジックの補足
アンジャーが光を浴びるとそこから消え、別の場所に現れるというマジック。実際は光を浴びた瞬間に床下に落ちて(消えたように見える)、コピーされたもう一人が別の場所に現れるという未知の科学技術による。)

扉には南京錠が付けられ、ボーデンの努力も虚しく助ける事は出来ず、目の前で死んでいく。やってきたアンジャーの仲間が、事態を見てボーデンが意図的にその場所に水槽を置いて殺したというのでした。
「手を汚さないとマジックは出来ない」という事で(笑)、アンジャーは自分の分身を片っ端から殺してマジックに見せかけて披露してたんだよね。マジックに取り付かれた男(^_^;)、ある意味気の毒。
マジックに、っていうか・・・、ボーデンにただ勝ちたい一心かも?(笑)

まぁ。そして裁判は、ボーデンの有罪が確定し、死刑が言い渡されるのでした。
ボーデンには最愛の娘がいるんだけど、彼女が孤児にならないように、そう願ってマジックの種を明かす覚悟までする。
そして、娘を引き取ってくれた何とか卿がボーデンの元へ面会にやってくるのですが。。。
何と。
死んだ筈の。
アンジャーなんですね(笑)。
そこでようやく事実を知るボーデン。最愛の娘を、卑劣な男!に取られ怒るボーデン。
ボーデンは「種を明かすから娘を返せ」そう言って種明かしを書いた紙を渡すが、アンジャーは興味が失せたように紙を破り捨ててしまう。
他にもう手立てがないボーデン。娘に「必ず迎いに行く」そう誓います。

そう。映画の中では、大事な種明かしがまだ終わってない。
ボーデンの瞬間移動の謎。消えたボーデンが次の瞬間別の扉から現れる。
どちらの指も欠けており、どう見ても同一人物であるというマジックの種です。


迎える処刑の日。
(何か起こるかと期待する私を裏切って!)ボーデンは絞首刑される。
一方、その日。
アンジャーの元に、一人の男がやってくる。何とか卿として、マジックから足を洗う事にしたアンジャーがマジックに使用した魔法の箱を処分しようとしていた時、何者かに銃弾を撃ち込まれる。そこにいたのは、ボーデンだった。
何と、ボーデン。双子だったのです(笑)。ボーデンの助手のファロンという男とボーデンを二人で毎日摩り替わりやっていたみたい。人間瞬間移動の謎もただ摩り替わっていただけなんですね。
驚愕するアンジャーに種明かしするボーデン。妻が死んだ時に、二重だったか一重だったか分からなかったというのはある意味真実なのでした。
そうして娘を迎いに行く。

舞台では成功を収めたアンジャーだけど、人として落ちる所まで落ちちゃったって感じかな。
一応ボーデン視点で見ればハッピーエンド。というかボーデンが主人公的役割だと思うので映画はハッピーエンドです(笑)。

最後のシーンでは、ボーデンが娘を迎いに行くシーンとアンジャーを殺したシーンが一緒なんだけど、魔法使いとかじゃないので、多分時間軸がずれてるだけ。もう一人のボーデンは処刑されて死んだと思います。

ネタバレすると映画自体はこういう感じで、まぁ無難な感じだけど、実際見ると台詞回しとか、お互いに日誌を手に入れてて、やり合う流れとか、色々楽しいシーンも多いです(*´∪`*)ノ展開自体はゆっくりした感じだし、いきなり非現実的な技術が登場したりで、ちょっと拍子抜けするかもしれないけど、個人的には面白かったかな~☆
マジックとか、男同士の復讐劇に興味がある人は十分楽しめると思います(^ u ^*)
おおっと。うっかり、憎愛劇とか書きそうになったわ(>艸<*)!
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